このヨットは、とても可愛いヨットでゆみのお気に入りでした。

お母さんに、このヨットのカタログを見せると、可愛くて良いヨットだとは思うけど、少しは今のヨットで我慢することも大切よと言われました。お母さんは、ゆみが働いている会社(プリンセストレーディング)の社長である、姉の祥恵にゆみの働きぶり、給与、賞与の額などを相談して、3年頑張って働いたら購入できるからとゆみへ返答しました。

そして、しばらくは可愛いヨットのことは忘れて、お姉ちゃんの会社で必死に働いていました。そのうち、可愛いヨットのことはもうどうでも良くなってきた頃、たまたまこのヨットの中古が湘南のマリーナにて売りに出されました。

「まだ2年しか経っていないけど頑張ってたからいいわ」

お母さんから、この可愛いヨットを購入する許可がおりて、所有することが出来ました。

このヨットは、可愛いだけじゃなくてセイリング性能もとても良いヨットでした。幅広の安定感のあるデッキと小さめのロングキールとセンターボードで荒天の海でも安心して走ってくれました。

冬のある日、風も強く波も高い荒天の中、ゆみはこのヨットで1日ずっと夕方まで乗ってマリーナに戻ってきました。安定感のあるヨットだったので、ゆみとしては、そんなに荒れた海の中を走ってきたつもりは全くありませんでした。でも、

「え、この海の中、女の子1人で走ってきたの」

マリーナに戻ると、いつもよく話しかけてくれるおじさんが驚いていたこともありました。

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